協賛企業インタビュー
国際システム長堂さんに伺う、様々なキャリアを経て今行っているエンジニアやIT教育支援について
今年のLEAP DAYのテーマ「結風(ゆいかじ)」には、新型コロナウイルスの被害に負けることなく、沖縄の「ゆいまーる」の方言のようにみんなで手を取り、助け合い、この状況を抜け出そうという意味と、今起こっている新しい変化の風は止めることなく、これからの追い風として吹かせ続けようという意味が込められています。そんなLEAP DAYの想いに共感し、支援をしてくださっている株式会社国際システムさんから、様々なキャリアを経て現在、エンジニアとIT教育支援を生業にしている長堂真奈美さんにお話をお伺いしました。
株式会社国際システム システム五部担当部長
1996年明治大学理工学部卒業。ハード・ソフト分野を学ぶ。
1996年(株)国際システム入社。沖縄・東京でシステム開発作業を行う。
2009年県内IT企業支援機構に入構。沖縄県のIT産業振興に係る作業を行う。
2015年国内IT企業のベトナム支社入社。ブリッジSEとして、日本からのオフショア開発に係る作業を行う。
2018年沖縄県内のIT企業入社。国際システムの仕事に参画し、ベトナム企業と一緒に開発を行う。
2020年(株)国際システム(再)入社。
長堂さんが国際システムに再就職し、IT教育支援を行う理由はー。 ITや教育というキーワードを軸にお話ししていただきました。
沖縄のIT産業を盛り上げる
ーー本日はよろしくお願いします。早速なのですが、長堂さんのこれまでのキャリアについて詳しく教えてください。
長堂さん:私は大学卒業後、国際システムに新入社員として入社し、エンジニアとして13年働いていたのですが、一度会社を辞めているんです。退社後は、IT企業を支援する団体に携わっていたので、その期間に違った視点を養うことができました。もう一度エンジニアに戻ろうとしていた時期に、縁がありベトナムでエンジニアとして3年間働くことができました。その後、沖縄に戻ってきたタイミングで、国際システムにこれまでの自分の経験をPRさせていただき、また再就職させていただいたという流れです。
ーー再就職先に国際システムを選んだ理由は何でしょうか?
長堂さん:私が新入の時にパッケージソフトを作ったんです。それを国際システムがベトナム企業に委託してバージョンアップさせたいというのを耳にして、私が最初に作ったシステムのバージョンアップをベトナムでというキーワードに誘われて再就職を決めました。
ーーなるほど。縁があるというか、運命のような感じですね!ちなみに現在はどのようなお仕事をされているのでしょうか?
長堂さん:再就職してからは、元々新人の頃に関わっていた販売管理システムと通信販売システムの開発に携わっています。具体的には、卸売りや通信販売をされている会社のシステム開発をしています。また、メインの業務ではないのですが、ETロボコン(https://www.etrobo.jp/)というレゴブロックを使用したロボット大会の沖縄地区の事務局を担当していたり、WRO(https://www.wroj.org/)という自律型ロボットによる国際的なロボットコンテストでは技術員もしています。 あと、琉球大学の教育学部の先生たちが中心となり進めているリケジョプロジェクト (http://www.ged.skr.u-ryukyu.ac.jp/scienceprojectforryukyugirls)では、理系学部の女子学生たちに私の経験を伝えたりなど、サポートとして関わっています。
ーー学生や子どもたちと関わっている想いをお聞かせください。
長堂さん:学生や子どもたちと関わっているのは、沖縄の将来を担ってくれるようなエンジニアを育てて、沖縄の観光に次ぐ産業としてITを盛り上げていくことをお手伝いしたいという気持ちからです。会社の理念にも「沖縄県のICTを牽引し、沖縄県情報産業の発展を目指す」というキーワードが入っているので、IT分野から学生、子どもたちを支援することで、将来的に沖縄のIT業界を盛り上げていきたいです。
ーーエンジニアだけでなく、今でもいろんなお仕事をされているんですね。それらのお仕事をする上でのやりがいって何ですか?
長堂さん:IT業界の仕事って、沖縄の学生に人気がないんです。大変そうというイメージがあるようで、ロボコンに参加している理系の学生たちも、システムエンジニアはキツそうだから公務員になりますという人が多いんです。確かに、システムエンジニアを傍から見るとキツそうで、忙しそうなのですが、仲間と一緒にものを作って完成させて、お客さんが私たちが作ったシステムを使用した時に「とても仕事がやりやすくなったよ!」って褒められると、とてもやりがいになるんです。これがシステムエンジニアの一番の魅力だと思っています。特に一人じゃなくて、メンバー全員でプロジェクトとして作り上げるという楽しさが魅力です。
また、学生や子どもたちへの支援では、ITやエンジニアに興味を持つきっかけづくりができていると感じた時にやりがいを感じます。例えば、ロボコンでは、自動運転ロボットなどを作ったりするんです。その時に子どもたちに「この技術は、自動運転と同じような仕組みなんだよ」と伝えると、すごく目をキラキラさせながら「そうなんだ!」って言ってくれるので、嬉しくなります。
危険をかえりみずチャレンジし続ける
ーー次に、国際システムさんで行われている教育や人財に関する取り組みを教えてください。
長堂さん:国際システムでは、3年前から新ビジネス&技術チャレンジ委員会(愛称:イグアナプロジェクト)という社員からアイデアを募って、新しい商品やシステムを開発していくという委員会があります。イグアナには陸イグアナと海イグアナがいて、陸イグアナは餌を待っているだけなのですが、海イグアナは自ら海に飛び込んで餌を捕まえるんです。海イグアナのように、危険をかえりみずチャレンジしていくようなビジネスを開発し続けよう!というのがプロジェクト名の由来です。
ーー面白いですね!実際に過去のイグアナプロジェクトで印象に残ったアイデアはありますか?
長堂さん:具体的なビジネス展開まではいかなかったのですが、水中ドローンのアイデアは印象的でした。一般的に空を飛んでいるドローンを水中でも同じように動かせることによって様々な可能性が生まれると感じました。今はまだ無線での水中ドローンは技術的に難しいところがあったので、有線の水中ドローンを試行錯誤しながら開発をしています。
次の新しい自分の一歩に
ーー次に、これから求められる人財像とは何だと思いますか?
長堂さん:今まで求められていた、自らが考え行動していく主体性のある人財だけでなく、テレワークにどれだけ対応できるかも求められると思います。今回の新型コロナウイルスの影響により働き方も変わっているので、リモートでコミュニケーションを円滑にとれる能力、また仕事のメリハリをつけることができるなどの自己管理能力なども必要だと感じます。
ーーLEAP DAYやRyukyufrogsにご協賛していただいている想いを教えてください。
長堂さん:国際システムは1982年に沖縄でIT産業を育成していこうという想いから設立された会社で、会社の理念にも県内のIT産業の発展に寄与するという大きな目標があります。その一環として、私が取り組んでいるロボコンだったりリケジョプロジェクトの支援があるのですが、LEAP DAYやRyukyufrogsの活動も会社の理念にマッチするところがあると感じています。会社の理念に重なっている部分があると感じたのが1番の大きな理由です。
特にRyukyufrogsでいうと、学生が〇〇×テクノロジーで社会課題を解決するようなサービスを考え、日々の研修で厳しいフィードバックをもらったり。でも、そこで挫けることなく這い上がったチャレンジしていく姿や最後にLEAP DAYで発表している姿を見ると、大人もとても刺激をもらいます。
ーー本日はありがとうございました!最後に参加者のみなさんへメッセージをお願いします。
長堂さん:今年のLEAP DAYはオンラインになったからこそ、聞けるものっていうのがいっぱいあると思うんです。今までだったら沖縄に来ないと参加できない、会場に来ないといけないという制限があったと思うのですが、今年はオンライン開催なので、普段では会えないようなゲストの方々のトークセッションに積極的に参加してもらって、いろんなことを吸収して、刺激を受けて、自分の将来見つけるきっかけや、何かにチャレンジしてみるなど、次の新しい自分の一歩にしてほしいです。
LEAP DAY 2020は12/10(木)〜13(日)の4日間開催!
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今年のテーマは、教育、人財育成、SDGs、社会的価値(ソーシャルイノベーション)、地域イノベーション、観光、Well-being、ジェンダー、事業承継など盛り沢山!
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【一般】4日間通しチケット ¥3,500
【一般】1日チケット(12月10日) ¥500
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