JA / EN

協賛企業インタビュー

ベネッセコーポレーションの阿達さん、服部さんに聞くこれからの時代に必要な学びとは

LEAP DAY 2020は多くの協賛企業さま、クラウドファンディング支援者の皆さまに支えられ、オンライン開催として今年も開催することができました。今回はそんな協賛企業の方々に、LEAP DAYの軸でもある「人財育成」や「社会的価値(ソーシャルインパクト)」「地域イノベーション」や「結風(ゆいかじ)」をキーワードにインタビューをしました。

株式会社ベネッセコーポレーション
学校カンパニー 次世代教育推進課 課長
ベネッセ教育総合研究所 教育研究企画室 兼務研究員
阿達 茂孝
2006年 (株)ベネッセコーポレーション 入社
      東北支社 高校営業 秋田県担当として配属、その後、山形県担当、宮城県担当
2013年   中四国支社 広島県担当
2015年   中四国支社 学校担当責任者
2017年 首都圏営業課 学校担当責任者
2019年~現在  学校カンパニー 次世代教育推進課 課長
          ベネッセ教育総合研究所 教育企画研究室
株式会社ベネッセコーポレーション
学校カンパニー 西日本教育支援推進部 九州支社 支社長
服部 健治
2006年  (株)ベネッセコーポレーション 入社
      東京事業所 高校営業 千葉県担当、その後東京都、埼玉県担当
2013年 首都圏営業課 進学校担当グループリーダー
2016年 首都圏営業課 学校担当責任者
2017年 学校カンパニー 北陸支社 支社長
2019年~現在  学校カンパニー 九州支社 支社長

今回は株式会社ベネッセコーポレーションの阿達さん、服部さんに「教育」を仕事にすることのやりがいや、想いなどをお伺いしました。


地域や学校に必要な学びを一緒に考えていく

ーー本日は、お忙しい中ありがとうございます。まずお二人の仕事内容をお聞かせください。

服部さん:ベネッセといえば、進研ゼミなどの通信教育のイメージがあると思いますが、私は主に高等学校向けにサービスを提供する仕事を行っており、九州・沖縄地区を担当しています。具体的には、私たちのサービス・教材を活用していただき、学力向上や進路指導のサポートをしております。それぞれの学校に担当者がおり、日々の様々な情報提供や、アセスメント結果のフィードバックを中心とした先生方向けの講演会など、より良い指導のための取り組みを学校側と一緒に考え、サポートをさせていただいています。

阿達さん:私は、主に高等学校向けにICT教材を活用した授業改善や学力向上のサポートや、高校で行われている「総合的な探究の時間」の設計などの支援をしています。特に最近は中学や高校の先生から、探究的な学びを通じて生徒にどんな力を身につけ、カリキュラムをどう設計し、どう授業を進めていくかの相談がとても増えてきました。最近では、認定NPO法人カタリバさんの「マイプロジェクト」※と連携させて頂いて、来年度から全国の学校の授業として取り入れられるような教材を一緒に開発しております。 ※身の回りの課題や関心をテーマにプロジェクトを立ち上げ、実行することを通して学ぶ、実践型探究学習プログラム

ーーお仕事のやりがいはなんですか?

服部さん:私たちの仕事は、直接生徒に関わるということは多くないため、生徒の変化や成長を直接感じることはできません。ただ、私たちが外部の人間として関わることで「地域やそれぞれの学校に必要な学び」を考え、提案し、それが実践され、学校がより良い方向に変化していくことに携われた時にやりがいを感じます。

阿達さん:学校や地域の教育が、より良い方向に変わっていく瞬間に立ち会えた時にやりがいを感じます。かつてある県の私立高校を担当していた際、一緒に学校改革をスタートしました。学校側も私たちも1つになって、生徒にとってよりよい学びを実現するために、時には夜通しで学校とはどうあるべきかを真剣に議論し続けました。やがて地域や塾にも学校の本気度が伝わり、翌年の入学希望者が前年度の倍以上に増えた時は涙が出るほど嬉しかったです。


Benesse(よく生きる)を実現するための想い

ーー新しい教育の形にどう対応していますか?

阿達さん:私たちは、高校領域では大学受験にフォーカスしたサービスも多く提供しています。いわゆる大学入試では一つの解にどれだけ早く正確に辿り着けるかということが求められます。大学入試という節目に目標に向かって努力する経験は高校生を大きく成長させると思っていますが、一方で社会に出ると大学入試のように答えがひとつなんてことはないですよね。自ら問いを発見し、その問いを更新しながら学び続ける主体性は今まで以上に求められると感じています。その学習を支援するような教材やサービス開発を行っております。

ーーなぜ、ベネッセさんは幼児教育から大学受験まで幅広く携わっているのですか?

服部さん:私たちの社名の「Benesse(よく生きる)」にも繋がるのですが、幼児教育から小中高生、大学生、社会人の「よく生きる」を実現するためにも幅広い学習の支援をしております。最近では、学歴よりも学習歴が大切にされていくように、学んできたプロセスも評価されるような世界がより拡がってくると考えていますので、大人も学び続けるような生涯学習ができるのコンテンツの開発や機会などが重要だと思っています。


未来の教育や子ども達の人財育成について地域全体で考える

ーーLEAP DAYに協賛してくださった背景や想いをお聞かせください。

阿達さん:少し話は変わるのですが、2011年の東日本大震災の時期に宮城県の学校を担当していたんです。津波で沿岸部は何も無くなっていて、学校は避難所になっていました。 その時に、担当していた学校の先生に剣道場に案内されました。すると、そこには薄暗い明かりの中、机と椅子が並べられ、夜遅くまで勉強をしている受験生がいたんです。

今までと生活が一変し、すごく大変な目に遭っているなかで、目標に向かって学ぼうとする姿がとても尊く感じました。学校も、避難所にはなっているけれど、彼らが学ぶ場所だけは守ろうとしていたこと、それが私の中で原体験としてあります。

ですので、LEAP DAYのように、学校や学生を地域全体で見守るような、成長を支える取り組みはすごく大事だと感じていますし、そのような機会がいろんな地域でもっと増えるといいなと思い、協賛をしています。

ーーLEAP DAYに協賛してくださった深い理由が聞けて、感動しました。次に、お二人が考えるこれからの時代に求められる人財像について教えてください。

服部さん:社会や地域に対して自分自身がどのように貢献できるかを考えられる人財が求められると思います。私はやりたいことが明確にある人より、何をしたいのか分からないという人の方が多いと思うんです。そうなった時に、やりたいことを探すより、できることを増やしていけば、そのできることの中からやりたいことが見つかるはずです。ですので、社会や地域のために自分自身が何ができるのかを考えられる人財が求められると感じます。

阿達さん:自分が取り組むべきテーマや解決すべき問いを持っていることと、生涯学び続けられること、この2つが今後ますます求められると思います。服部さんの言うように、やりたいことがわからなくて悩んでいる高校生もたくさんいます。高校生の皆さんには夢中になれることを見つけよう!ではなく、夢中になれることを探す努力を大切にしよう!を伝えたいです。


参加者のみなさんへメッセージ

ーー「できることを増やす」という服部さんと、「やりたいことを見つけるために学び続ける」という阿達さんのどちらの意見も素敵です。それでは、最後に参加者の方々へのメッセージをお願いします。

服部さん:LEAP DAYには色んなコンテンツが用意されているので、参加した方の新しい学びと気づきで溢れる4日間であって欲しいです。また、あまり正解を求めすぎずに、様々なことを吸収して欲しいなとも思います。

阿達さん:私もLEAP DAYをすごく楽しみにしています。今回、学生も多く参加されるということで、私も高校生時代にこのようなイベントに出会いたかったです。参加される学生さん達の新たな発見や、成長のきっかけを得られるといいなと思います。

LEAP DAY 2020は12/10(木)〜13(日)の4日間開催!

チケット購入はコチラから!

今年のテーマは、教育、人財育成、SDGs、社会的価値(ソーシャルイノベーション)、地域イノベーション、観光、Well-being、ジェンダー、事業承継など盛り沢山!
あなたが気になるセッションを選んでご参加ください。
(チケット購入方法の詳細はコチラをチェック!)

【一般】4日間通しチケット	¥3,500
【一般】1日チケット(12月10日)	¥500
【一般】1日チケット(12月11日)	¥500
【一般】1日チケット(12月12日)	¥1,500
【一般】1日チケット(12月13日)	¥1,500
【学生】チケット無料
【学校教員】チケット無料

※クレジット、コンビニ、PayPalでのお支払いが可能です。
※学校教員、学生は無料ですがチケット登録必須です。必ず申し込みしてください!

チケット購入、登録はコチラから!