皆さん、こんにちは。 LEAP DAY広報担当の嘉数です😊
今回は、LEAP DAYのトークセッションの中でも沖縄節全開の「沖縄伝統工芸琉球紅型ワークショップ 〜つなげる想い(ウムイ)〜」についてご紹介します。
紅型(びんがた)とは?
沖縄在住の方以外だと、紅型(びんがた)って聴き慣れない言葉ですよね。 紅型とは沖縄を代表する染物の伝統工芸品で、正式名称は「琉球びんがた」です。
琉球紅型の起源は14〜15世紀ごろだといわれており、当時貿易が盛んだった、琉球王朝は海外からの貿易品であったインド更紗、ジャワ更紗、中国の型紙による花布等などを参考に、独自技法によって誕生したとされています。
紅型の「びん」には色彩、「がた」には模様という意味があるといわれています。
また、当時は有名な絵師や彫師がデザインや型紙を分担し、王族や身分の高い士族などが着用することを許された衣装でした。
日本には他にも、江戸紅型と京紅型という染め物があるのですが、琉球紅型は他の染め物よりも色彩が鮮明で、配色のコントラストが大胆、沖縄では見られない様々な国の動植物や四季のデザインが合わさっているという特徴があります。
悲しい歴史から再興をした琉球紅型
今でこそ、他の伝統工芸に比べて後継人が多いとされる琉球紅型ですが、実は悲しい歴史にも負けず、紅型を繋いできた先人達がいるのです。
薩摩藩からの侵略、琉球王朝の解体により王族からの支援がなくなった琉球紅型は、需要が減り衰退の一途をたどっていました。
そんな状況の中、第二次世界大戦という悲しい歴史を迎えることになります。
地上戦が行われた沖縄では、多くの物が灰になりました。もちろん、これまで作成していた紅型のデザインや道具も、ほとんどが燃えて無くなってしまいました。
焼け野原が広がり、生きるための飲食もままならない沖縄で、先人達は紅型を途絶えさせてはいけないという想いから、廃材をあさりどうにかこうにか紅型を作成し、今に繋がっています。
このように、紅型が魅せる鮮やかな配色やデザインからは感じさせない、悲しい歴史があるのです。
時代に合わせて変化していく
衰退の一途から、先人達の努力により現代に受け継がれている紅型ですが、現代の職人には現代ならではの問題があります。
それは、昔のように紅型の着物を作るだけでは売れなくなっているということです。
そのため、古典柄を大事にしながらも、現代に合わせたデザインの紅型が誕生したり、着物だけでなく様々な生活用品に紅型のデザインを取り入れたりしています。
LEAP DAYでは、先人達の想いを受け継ぎ、次世代に想いを「伝承」しながら、歴史を途絶えさせないため時代に合わせた「伝統」を残している紅型職人からワークショップを交えて、様々なお話をお伺いします。
沖縄伝統工芸琉球紅型ワークショップ 〜つなげる想い(ウムイ)〜の登壇者をご紹介!
それでは「沖縄伝統工芸琉球紅型ワークショップ 〜つなげる想い(ウムイ)〜」にご登壇していただく方々をご紹介します。
加治工 摂(かじく おさむ)さん
加治工紅型工房 代表
2003 沖縄大学卒平成15年度 びんがた組合後継者育成事業研修 終了
2004知念紅型研究所 入社
(故)知念 貞男氏に師事。2015年退社2015年 加治工紅型設立
2016~2020年沖縄県工芸振興センター 紅型技術講師
那覇市出身。八重山諸島の鳩間島にルーツを持ち、幼い頃から三線の音や唄、祖父母が御嶽の司を務める姿を見聞きし、叔母の織る八重山上布、ミンサー、芭蕉布、紅型舞台幕・民具に触れ島を近くに感じながら育つ。
学生時代に紅型と出会い、その魅力に引き込まれる。知念貞男氏の工房へ入社。師の亡き後、師からの教え、先輩方からいただいた言葉を胸に、自分にはどの様な紅型を染められるのか。と挑戦を決意。
モデレーター
嘉数 涼夏(かかず すづか)さん
株式会社FROGS Executive Assistant
1996年沖縄生まれ。大学2年時にRyukyufrogs8期として選抜され、アントレプレナーシップを育む人財育成研修を受ける。選抜当時は、文系分野を大学で学んでいたが、プログラミングなどの理系分野の知識も身につけたハイブリッド人財になることへの重要性に気づき、フィリピンのセブ島へ半年間の英語とプログラミング留学をする。その後、より理系分野と最先端教育を学ぶために大学を中退し、ヨーロッパのエストニア、タリン工科大学への進学を目指すが、新型コロナウイルスの流行により断念。現在は、沖縄から世界に発信できることをするべく、株式会社FROSGの一員として自身が経験したRyukyufrogsの運営に携わりながら、加治工紅型工房にて沖縄の伝統工芸である紅型を学んでいる。
LEAP DAY 2020は12/10(木)〜13(日)の4日間開催!
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【一般】1日チケット(12月10日) ¥500
【一般】1日チケット(12月11日) ¥500
【一般】1日チケット(12月12日) ¥1,500
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